シリウス


煌煌と灯る火、湛え 寒空の頂に
鼓動にも似た瞬きに、瞬きに目をそむけ
朗々と歌う真昼間 冬の日は短くて
焦燥募らす夕暮れに鈴が鳴る、鈴が鳴る

絶え間無く降り注ぐ光の矢
僕達の身を射ち抜いて

高く高く遠く響け 遠吠え青白く輝いて
闇も光も切り裂いて 届けよ遠けき君の元へ

還る場所なら冴え渡る星
生きていくなら吹きすさぶ荒野

耐え難いこの静けさ 返る声、この風の向こう
夜を染め抜く雪化粧 ただ白く白く白く

高く高く遠く響け 遠吠え青白く輝いて
闇も光も切り裂いて 届けよ遠けき君の元へ

透明な空焼き尽くす瞬きを見据えて